ハダノ元教頭が GIGAスクール と DX人材育成 について考えるブログ
卒業式シーズンは、BGM制作のオーダーがよくはいります。 → 🔗卒業式BGM用にAIツールでイギリス民謡を編曲
今回の挑戦は、、、
のときの伴奏は、すべて Waveform Free付属音源「4OSC」の中から割り当てました。4OSC は軽くてよいのですが、シンセ系なので生楽器系に比べるとチープな感じに聞こえます。
MIDIファイルを音に変換するとき、ベタ打ち(楽譜通り)だと自然な音楽に聞こえません。大根役者がセリフを棒読みするのと同じです。表現意図に従って抑揚をつけてこそ聴きごたえが出てくるのです。
もし、ベタ打ちのまま音色だけ生楽器系にすると、
♪ HALION SONIC による カッチーニ の アヴェ マリア伴奏(冒頭)
、、、という感じで、音色がリアルになった分、かえって演奏の不自然さが目立ちます。
やはり、ベタ打ちならシンセ系のシンプルな音で我慢するしかないのでしょうか。
前から気になっていたAI自動演奏ソフト 🔗NotePerformer4 を買ってみました。
普通のソフト音源と違ってDAWのプラグインとして動かすのではなく、楽譜作成ソフトの「Sibelius」「Finale」「Dorico」の上で動かします。
🔗Dorico SE なら、8パートまでという制限はあるものの無料で使えます。🔗Cubase と同じメーカーである点もハダノには安心です。
とにかく、アヴェ マリア の伴奏を NotePerformer で演奏してみます。
♪ NotePerformer による カッチーニ の アヴェ マリア伴奏(冒頭)
、、、なかなかよさげです。サックスによる主旋律を合わせると完成です。
♪ カッチーニ の アヴェ マリア
制作:ハダノ 編曲:Orb Composer Pro S 1.5
音源:NotePerformer4, Clarii mini(ソプラノサックス、アルトサックス)
ぜひ、前回の 4OSC版 と聴き比べてみてください。 → 🔗4OSC伴奏による カッチーニ の アヴェ マリア
こうなると、今までベタ打ちMIDIからミックスダウンしてきたオーケストラ曲をNotePerformerで作り直してみたくなります。
卒業式BGMでは、バッハの管弦楽組曲を使うことが多いハダノです。
、、、入場・退場はほぼ定着しています。流行歌のように厳粛な式の雰囲気をこわすおそれがありません。
問題は、入場前のBGMです。
参加者がハイテンションになってざわざわしている中で、「卒業生入場!」となるとしまりがありません。
入学から卒業までの日々を落ち着いて回想できる音楽が静かに流れている、、、フェイドアウトしてシーンとなったところで「卒業生入場!」となるのが理想です。
これらの曲は、聞く人に穏やかな感情を呼び起こし、卒業までの思い出を振り返るのにふさわしい雰囲気を作り出すでしょう。式の進行に合わせて選曲してみてください。素晴らしい卒業式になることを願っています! 🎓
これらの曲は、卒業式の開始前にぴったりの落ち着いた雰囲気を作り出すでしょう。卒業式が素晴らしいものとなることを願っています! 🎓
🔗Copilot に相談した結果、管弦楽組曲第2番 - 2 ロンド に決定しました。
BWV1067(管弦楽組曲第2番)は、ほとんどフルート協奏曲と見なされています。
「ターラリラーー ターラリラーー」という印象的なフレーズも、フルートが奏でていて他は伴奏していると思い込んでいました。
しかし、楽譜をよく見て気づきました。
フルートと第1ヴァイオリンが奏でているのは「ターラーラーー ターラーラーー」です。これに第2ヴァイオリンとヴィオラが加わってはじめて「ターラリラーー ターラリラーー」と聞こえるのです。
おばあさんの昔語りのように、素朴でありながら人生の重みを感じさせる音楽の秘密を垣間見た気がします。さすが、大バッハ先生です。
これで、バッハの管弦楽組曲のアンソロジーによる「卒業組曲」のラインナップがそろいました。あらかじめ楽譜を切り貼りし、8パート以内かつ数分以内におさめておいてから、AI自動演奏ソフト 🔗NotePerformer4 で演奏します。
♪ 卒業組曲 - 1 入場前
作曲:J.S.バッハ 編曲:ハダノ 音源:NotePerformer4
♪ 卒業組曲 - 2 入場
作曲:J.S.バッハ 編曲:ハダノ 音源:NotePerformer4
♪ 卒業組曲 - 3 証書授与
作曲:J.S.バッハ 編曲:ハダノ 音源:NotePerformer4
♪ 卒業組曲 - 4 退場
作曲:J.S.バッハ 編曲:ハダノ 音源:NotePerformer4
A surrealist painting of the Virgin Mary surrounded by glowing particles playing the violin above the heads of junior high school students wearing navy blue blazers who sing a solemn graduation chorus in the gymnasium.
というプロンプトでジャケット画像を生成しました。市販品に見えるクオリティです。
のように、ロボット以外でも「不気味の谷」のような現象は起こるようです。
オーケストラ曲の場合、ベタ打ち(楽譜通り)だと自然な音楽に聞こえません。「楽譜を解釈してリアルな演奏表情を加える」のはたいへんです。ある楽器に長けていてMIDI入力などでそれができたとしても、すべての楽器となると指揮者なみの能力と根気が要求されます。 → 🔗なぜクラシック音楽ファンは「誰が指揮するか」をやたら気にするのか
せっかく生楽器系のソフト音源を入手してリアルな音色にしても、ベタ打ちだと不気味の谷に落ち込んでしまいます。シンセ系のソフト音源ならかえって不気味の谷の手前にとどまれます。
「リアルさ追求」と「不気味の谷回避」のジレンマで、生楽器系とシンセ系を半々使うと、中途半端に不気味の谷に落ちかかっていました。コロナ禍前に作ったものをお聴きください。
♪ 管弦楽組曲第3番 - 1 序曲「卒業生入場」(ばっすい)
作曲:J.S.バッハ 制作:ハダノ 音源:UVI,Garritan
以前の作品と比べると、今回の卒業組曲は鑑賞に耐えるのではないでしょうか。「超一流の楽器ではないけど頑張って演奏してる」感じに聞こえます。
楽譜に細かい書き込みをすれば、さらに豊かな表現ができそうです。NotePerformerによる自動演奏は不気味の谷を越えたと言っていいでしょう。
複数パートの楽譜を音にしたければ、 NotePerformer4 をお試しあれ!!