ハダノ元教頭が GIGAスクール と DX人材育成 について考えるブログ

PCレクでお手軽音楽制作―2
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PCレクでお手軽音楽制作―2

🕓 1/13/2025 ↻ 1/25/2025

の続編です。

 今回の挑戦は、、、

一人アンサンブルでバッハの協奏曲を演奏してみた

お急ぎの方はこちらへ


バッハの協奏曲をトリオ・ダンシュで演奏できるかも

 🔗Clarii mini のオーボエの音色は使えます。クラリネットとファゴットの音色も追加されたので、トリオ・ダンシュが組めます。

 N響メンバーによるトリオ・ダンシュとして有名な🔗「トリオ・サンクァンシュ」は、尊敬すべき3人組です。彼らへのあこがれを胸に、バッハの協奏曲に取り組みたくなりました。

ハダノ
バッハの協奏曲のうち、3つのパートに編曲してトリオ・ダンシュで演奏するのにおすすめのものを10曲紹介してください。BWVでお願いします。
ChatGPT
「トリオ・ダンシュ(Trio d'anches)」は、オーボエ、クラリネット、ファゴットのトリオの別称です。フランス語で「リード三重奏」という意味で、この名称は特にフランスの作曲家たちによる楽曲でよく見られます。


バッハの協奏曲の中で以下の10曲は、トリオ・ダンシュに適しています:

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ハダノ
バロック音楽は通奏低音が必須なので、ファゴットに担当させるのがいいと考えています。

そうすると、ソロ楽器2つのものがよさそうです。 10曲の中では、BWV1060 と BWV1043 が該当します。


美しい旋律のからみあいで聴くものをうっとりさせる、BWV1043第二楽章をトリオ・ダンシュ(一人多重録音)で演奏してみようと思います。

 🔗Copilot に相談した結果、BWV1043-II(2つのヴァイオリンのための協奏曲第2楽章)にしました。


BWV1043-II を引き算で編曲し、Waveform Free へ

 単旋律をふくらませる場合は、🔗AI編曲(/articles/music-ai-arrange)を使います。

 今回は堂々たるオーケストラ曲なので、例によって引き算で編曲します。 → 🔗「武器としての漫画思考」p37 引き算の美学

 AIではなく MuseScore による手作業です。 → 🔗【楽譜作成ソフト】MuseScore4を使ってみた感想

 ファゴットは重音奏法が無理なので、感覚を頼りに何とか音を並べます。

BWV1043-IIのアレンジ楽譜
  • オーボエとクラリネットは掛け合いになるので、縦の線がそろわない
  • ♯ や ♭ を減らそうとトランスポーズしたが、それでもけっこう多い
  • 同じ音なのにところによって ♯ がついたりつかなかったりする

、、、というぐあいで、間違えずに演奏するのは至難の業のようです。


 MuseScore からエクスポートしたMIDIファイルを Waveform Free に読み込みます。

 お手本の音色は、録音する音色と同じだとやりにくいので、

  1. オーボエ → フルート
  2. クラリネット → ストリングス
  3. ファゴット → ベース 

のように、割り当てます。

Waveform Free でBWV1043のお手本再生

 ♪ BWV1043-IIお手本(冒頭)

 

Clarii mini でバッハを多重録音してみた

 MIDI録音と違い、音声録音では後から加工しにくいので、録音前に音質を整えておきたいところです。

GCE-3のユーザーパッチ 

 🔗GCE-3 の5番台のエフェクトパッチは、ユーザーが作って保存できます。ハダノも🔗「よしめめ氏のパッチ」 を参考にいろいろ試作しています。

 オーボエ用(5-5)、クラリネット用(5-6)、ファゴット用(5-7) のパッチを作って適用することにしました。

 録音は、クラリネット → オーボエ → ファゴット の順に行い、苦労の末ようやくできました。

Waveform Free でBWV1043の多重録音

 ♪ 2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV1043-II

作曲:J.S.バッハ 編曲・演奏:ハダノ

音源:Clarii mini(オーボエ、クラリネット、ファゴット)

  カッチーニのアヴェマリアのジャケット画像

 ジャケット画像は、🔗ダリの「反陽子的聖母被昇天 にインスパイアされて生成しました。

 素粒子レベルで分解・再構築されながら昇天する聖母は、ルネサンス美術と最先端科学が融合したSFアートです。

 「クラシック音楽を分解・再構築してミューズに近づきたい」という思いを込めました。


【まとめ】お手軽DTMの一人アンサンブルでバッハを演奏してわかったこと

 楽しかったけど、とにかくたいへんでした。

  • 練習のときはうまくいっても、いざ録音しようとするとミスを連発
  • 半音ずれたり、微妙にタイミングがずれたり、スラーの長さを間違えたりという気持ち悪いミスが多い
  • なぜか同じところをミスし、直ったと思ったら、OKだったところをミスしてしまい、泣きそうになる
  • 音量を一定にしているつもりでも、後で聞くとけっこう波がある
  • エフェクトをかけすぎると、正確な演奏がしづらい

、、、と、悪戦苦闘の連続でした。

 「演奏家ってすごいな」とあらためて尊敬しました。違法アップロードは絶対ダメです。また、へたな演奏であってもなにかを伝えてくる曲の力に助けられました。対位法を究めた大バッハさまさまです!

 「そんなに音楽が好きなら、楽器習ったり演奏団体にはいったりしたらいいのに」という意見もあるでしょう。しかし、耳年寄の素人でもこんなやり方があるということを示したいのです。

小さいことを重ねて偉業を達成したイチロー

 つたない演奏で申し訳なく思いつつ、野球殿堂入りのイチロー氏の言葉でしめくくります。

  • やっぱり不完全であるというのはいいなって。生きていくうえで、不完全だから進もうとできる
  • 小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だ
  • 遠回りすることでしか本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので


※ 池田昭子さんのオーボエに魅せられたハダノが衝動買いしたものです。
3本の木管楽器だけで演奏しているとは信じられない豊かな響きです。
トリオ・ダンシュの可能性にワクワクが止まりません。


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教育DXブログの著者: ハダノ
ハダノ顔 Q大理学部生物学科数理生物学研究室にて分子進化学権威の宮田隆氏のもとFORTRANでDNA解析に没頭。F社のSEに内定していたが、科学のおもしろさを教えるため中学校理科教員を選択。
 新任のころから、「答えのない問題を追求させたい」「団結力と文化的な力を集団づくりで」「教育研究をもっと科学的に」「教育の情報化が必要」「チョーク&トークの注入式授業からアクティブラーニングへ」「教科横断的なSTEAM教育で生涯学習・SDGsへ」という思いを持ちつつ、4市10校にて勤務。
 9年間の教頭時代、さまざまな不条理・矛盾に悩み、ICTによる働き方改革を推進。2021年3月定年退職。「特定の学校だけでなく、広く人材育成を」「日本陥没をDXで食い止めたい」「元教員の自分にできることを」と、教育DX研究の道へ。
 おおいたAIテクノロジーセンター会員。デジタル人材育成学会・日本STEM教育学会・日本情報教育学会・データサイエンティスト協会・日本RPA協会の会員。JDLA G検定 2022 #1 合格者。
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