ハダノ元教頭が GIGAスクール と DX人材育成 について考えるブログ

テクノロじいやの手作りSDGs―9 「暑さ対策」
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テクノロじいやの手作りSDGs―9 「暑さ対策」

🕓 6/6/2025 ↻ 7/30/2025
 AI、ブロックチェーン、IoT、スマートシティー、自動運転――これらのキーワードを目にすることが増えています。新しいテクノロジーを生かすためには、「社会実装しゃかいじっそう」を進める必要があります。日々の暮らしに役立てられてこそ意味があるとの思いで、情報発信しています。


 今回お届けするのは……

健康が気になる中高年が夏を乗り切る方法

で、「エコでヘルシーで無理なく続けられる」自転車生活を始めました。

 🔗保冷巾着タイプ買い物バッグ🔗透湿防水レインスーツ などを買いそろえ、エクササイズにおける健康管理もしていくことにしました。 → 🔗サイクリング記録はFitbitで

夏に運動して熱中症になりそうな中高年

 一つ気になっているのは、近年の夏の記録的な暑さです。屋外で運動することで健康が損なわれては、本末転倒です。さて、夏を乗り切るにはどうすればよいでしょうか。


屋外活動は高温と相性が悪い

で述べたように、夏場は草との戦いに明け暮れます。🔗冷感タオル🔗保冷水筒 で暑さ対策をしますが、「高温・多湿・無風」だと、発汗してもほとんど涼しくなりません。体内から冷やそうとして冷たいものを飲みすぎると、おなかをこわしたり気分が悪くなったりして逆効果です。

夏場は草との戦いに明け暮れる

によると、「気温が20℃を超えると、気温が1℃上がるごとに心拍数が1bpm上昇する」ため、気温が高いほど過酷なトレーニングになるようです。


 梅雨明け直後の6月下旬、熱中症に気をつけながら草刈り作業をしました。その日は何ともなかったのですが、翌朝足に炎症が起き、まともに歩くことができない状態が一日中続きました。炎天下での過酷な草刈り作業のあと、尿によってある成分を排出することがうまくいかなかったようです。熱中症以外にもこんなリスクがあるとは盲点でした。「屋外活動は高温と相性が悪い」と思い知らされました。

炎天下での活動で健康を損なった中高年

 6月でこれでは先が思いやられます。「暑さ対策」に本気で取り組まねばなりません。


安価な暑さ対策グッズは?

 ちまたで人気のハンディ扇風機は、手がふさがるので活動には不向きです。首掛け式扇風機や空冷式ベストならハンズフリーですが、高温下では思ったほど涼しくなりません。「気温が体温より高い」と熱風を吹き付けることになるからです。近年の暑さの厳しさが、従来の暑さ対策の見直しを要求しています。

気温が体温より高いと熱風が吹き付けられる

 「水冷式ベスト」ならかなりの効果が期待されますが、大がかりで高価なので二の足を踏んでしまいます。


 そんな中、「ネッククーラー」を検討してみました。

  • 首にかけるだけで、首の血管を冷やすことができる
  • 送風ファン内蔵タイプは、前述の理由から却下
  • ジェルをあらかじめ凍らせるタイプは、持続時間が短いので却下
  • 接触冷感プレートタイプは、もっと持続時間が短いので却下
  • ペルチェ素子冷却プレートが三か所についているものがよい
  • 本体が軽く、持続時間が長いものがよい

、、、と考えてみると、最後の件は矛盾していることに気づきました。

 ペルチェ素子を長時間稼働し続けるには、大容量のバッテリーが必要になるからです。これを解決するには、外部給電式にするしかなさそうです。


KLIFEネッククーラーを買ってみた

が要件を満たしてそうだったので、試してみることにしました。

KLIFEネッククーラー
  • すぐにひんやりし、ずっと続く
  • 軽くて首にフィットする(225g,首回り35~45cm)
  • 排熱ファンの音(しゅわしゅわ)は気にならないレベル
  • 付属のバッテリー&ケーブルでつないで、強モードで3時間近く稼働
  • 手持ちのモバイルバッテリーも使えば、さらに稼働時間を延ばせる
  • 自転車の運転や草刈り機での作業の邪魔にならない
  • 冷却プレートが3つあるので、どんな姿勢でもOK

、、、と、なかなかいい感じです。

KLIFEネッククーラーは自転車乗りにピッタリ

 特に、自転車ヘルメットが蒸れて困っていたハダノにとっては、後ろのプレートの冷気が後頭部から頭頂部へと広がるように感じられて快適でした(個人の感想です)。家族(父、妻、次男)に使ってもらったら、「冷たくて気持ちいい!」と好評でした。


KLIFEネッククーラーは暑さ対策に有効

 ここまでは、よくあるレビュー記事と同じです。

 実は、買う前にいろんな情報を比較検討していました。「実際に使い込んでないだろう」と思われるレビューが多く、うのみにするのは危険だと感じました。

 KLIFEネッククーラーについては、

  • スイッチを入れてすぐに冷えない
  • しばらくすると慣れて冷たさを感じなくなる
  • バッテリーが内蔵されてなく、割高
  • ファンはあるが、不快な音がするだけで風が送られてこない
  • モーター外装が熱くなり、熱暴走が心配
  • すぐ壊れたり、分解するとダミー部品が出てきたりするインチキ中国製品の仲間では?

、、、などとネガティブな印象を与えるレビューがありました。インフルエンサーがこういうレビューをしていると、ついつい信じてしまうものです。 → 🔗インフルエンサーの「名声バイアス」がSNS上の情報拡散を加速する

 原理的に理にかなった製品でも低評価を受けていたので、「こうなったら自分で試すしかない」と思い、買ってみたわけです。


 ここからは、「教育DXブログ」ならではのレビューです。

 「7月初めに買ったネッククーラーで屋外活動が楽になった」とハダノは感じましたが、心拍数はどうなったでしょうか。

KLIFEネッククーラー使用前後のfitbit心拍数データ

 草刈り作業は、fitbitのエクササイズで「ハイキング」に割り当てています。

 6月と7月で条件を完全にそろえることはできませんが、近い状況のものを比較しています。自分の体感通りのデータだったので、「なるほど、KLIFEネッククーラーの効果かも!」と思いました。


 「心地よさによる心理的効果」も否定できませんが、炎天下の屋外活動を楽にする効果は、(少なくともハダノにとっては)あるようです。

 商品広告の文章が不自然な日本語で、確かに怪しい感じはしましたが、「中国製 = 粗悪」と決めつけるのはよくないでしょう。日本製品だって外国で怪しいと思われているかもしれません。

 これからも、「データとデジタルでだれもが幸せな未来を…」を第一に進んでいきます。


手作りミストで庭を冷やしてみた

 体の一部だけでなく、外の空間全体を冷やす方法があると、父の家庭菜園作業に役立ちそうです。

で、ミストを発生させることを思いつきました。水道は、🔗分岐蛇口 で二方向に切り替え、片方は 🔗ホースジョイントコネクター で既存の散水ホースとつなげばよさそうです。

蛇口につなぐだけ!かんたんお庭のクーラー

 このキットは、木材に取り付けるようになっていますが、畑の近くには金属製のひさしぐらいしかありません。

 🔗小型のクランプ🔗リピートタイ で、ミストノズルをひさしにとりつけました。

 風呂のシャワーとカランの切替の要領で、ミストと散水を手軽に切り替えられます。本物のミストより大きめの粒ですが、しっかり効いています。材料費が安いうえに電気代もかからず、コスパ抜群です。

手作りミストはコスパ抜群

体重と血圧の記録もFitbitで

 🔗分断を乗り越えるには の中で、

  • Win-Winになるために、他人と比較するより過去の自分と比較する

と述べました。しかし、自分と向き合い続けるのは簡単ではありません。投げ出さないための工夫が必要です。

で述べたように、長続きしにくいヘルスケアの習慣化にFitbitは役立ちます。


 先月、友人のKさんが3か月足らずの闘病生活で亡くなり、「よく日焼けしたスポーツマンだったのに、突然こんなことに……」と仲間一同ショックを受けました。健康問題は、中高年にとって切実です。

 メタボ予備軍のハダノは、主治医から「老齢期にさしかかったら、体重と血圧を毎日記録した方がよい」と勧められました。健康リスクの兆候に早く気づくことができるそうです。


 そこで、体重計と血圧計を買うことにしました。選ぶポイントは、「測定データが自動で記録され、Fitbitと連携できること」です。

 データの取り扱いは各メーカーとも工夫していますが、独自規格より「Fitbit連携」「ヘルスコネクト連携」に力を入れてほしいものです。

arboleafの体重計とオムロンの血圧計

 🔗arboleafの体重計🔗オムロンの血圧計 を買いました。

 arboleafは聞き慣れませんが、米テキサス州発のブランドのようです。とにかく薄く軽くシンプルなデザインで、体重の数値は赤で表示されます。

 日本で定番のオムロンは、安心感があります。

arboleafとオムロンの専用アプリ

 基本的に専用アプリと一緒に使用し、測定結果が専用アプリではこのように表示されます。

Fitbitアプリ(ヘルスコネクト経由)

 Fitbitアプリで 自分 - 記録 - ヘルスコネクトのデータ を表示させると、「ヘルスコネクト連携」したすべてのデータをここで見ることができます。アプリを切り替えなくてよいので便利です。

 Fitbitアプリの 健康カテゴリ にある項目(体重・体脂肪など)については、「Fitbit連携」したデータを直接見ることもできます。


【結論】厳しい夏もデータとデジタルで元気に乗り切れそう

 今回は、手作りSDGsとして、13番(気候変動) に対応した 3番(健康と福祉) を追求してみました。

 🔗KLIFEネッククーラー🔗手作りミスト などの暑さ対策グッズを導入し、「心拍数・体重・血圧」などのデータをFitbitで一元管理するヘルスケアを提案しました。


 テクノロじいやは、SNS(動画サイトも)のようにバズることを目指していません。データを積み重ねてじっくり検証したので、けっこう時間がかかってしまいましたが、納得できるレビューになったと思います。

 これなら、中高年にとっても「エコでヘルシーで無理なく続けられる」のではないでしょうか。


職場の熱中症対策が義務化

 また、現役世代にとっても、「暑さ対策」は待ったなしです。 


 労働安全衛生規則が改正されて熱中症対策が義務化された背景には、

  • 地球温暖化の影響による熱中症リスクの増加
  • 職場における熱中症による死傷者数の増加
  • 現行法令の不備と改正の必要性

などがあるようですが、いずれにしても近年の「異常」な暑さによる労働災害は、深刻な問題となっています。


 「テクノロじいやの手作りSDGs」では、🔗「健康経営」 も後押ししていきたいと考えています。ご期待ください。



※ 野球少年だった息子たちが使っていたいろんな水筒の中で、丈夫で冷たさが長持ちするのが「サーモス」で、「ほかのメーカーとはレベルが違う!」と感心していました。
氷も入れやすいのですが、調子に乗りすぎるとおなかをこわすのでほどほどに……


※ 以前からペルチェ素子に注目していたハダノでしたが、排熱処理が気になっていました。
この製品はそこがしっかりしているようです。
付属バッテリーの有無・容量の違い、KLIFEと違う類似商品にはご注意を!


※ 神社に設置されているミスト発生器はとても涼しくなりますが、電気が必要です。
このスタータキットはわずか3千円弱で、水道さえあれば手軽に始められます。
毎日順調にミストを発生しています。家庭用ならこれで十分です。


※ 水道関係は、特殊な技術が必要そうでしり込みしがちです。
しかし、「ガーデンクーラースタータキット」と同じタカギの製品なので、相性も問題ありません。
簡単に切り替えられて、感動ものです。


※ 父は、散水ホースを蛇口に針金でぐるぐる巻きにして付けていました。
このタカギのコネクターで、本来の形でホースを付け直すことができました。


※ 金属製のひさしを利用してミストノズルをつけたいのですが、穴はあけたくありません。
「ピアスのかわりにイヤリングにすればいい!」と気づいて、小型のクランプをいろいろ試してみました。
最初からアイボルトクランプの6個セットを買えばよかったと思います。


※ ハダノは、スマホ連動の体重計を去年から探していました。
不必要な機能だらけでやたら高価な製品が多い中、これはシンプルで気に入りました。
簡単に「Fitbit連携」できるのもナイスです。


※ 紙の「血圧記録帳」は、病院に言えば無料でもらえます。
しかし、デジタルデータにしないと長期の傾向がつかめません。
この機種は、「ヘルスコネクト連携」できるので、Fitbitで一元管理できます。

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教育DXブログの著者: ハダノ
ハダノ顔 Q大理学部生物学科数理生物学研究室にて分子進化学権威の宮田隆氏のもとFORTRANでDNA解析に没頭。F社のSEに内定していたが、科学のおもしろさを教えるため中学校理科教員を選択。
 新任のころから、「答えのない問題を追求させたい」「団結力と文化的な力を集団づくりで」「教育研究をもっと科学的に」「教育の情報化が必要」「チョーク&トークの注入式授業からアクティブラーニングへ」「教科横断的なSTEAM教育で生涯学習・SDGsへ」という思いを持ちつつ、4市10校にて勤務。
 9年間の教頭時代、さまざまな不条理・矛盾に悩み、ICTによる働き方改革を推進。2021年3月定年退職。「特定の学校だけでなく、広く人材育成を」「日本陥没をDXで食い止めたい」「元教員の自分にできることを」と、教育DX研究の道へ。
 おおいたAIテクノロジーセンター会員。デジタル人材育成学会・日本STEM教育学会・日本情報教育学会・データサイエンティスト協会・日本RPA協会の会員。JDLA G検定 2022 #1 合格者。
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