ハダノ元教頭が GIGAスクール と DX人材育成 について考えるブログ
田舎では、夏場は草との戦いに明け暮れます。持続可能な取組にするためには、充電式草刈機等の道具を効果的に活用する必要があります。
業者に除草を依頼すると、確かに緑がなくなってすっきりします。しかし、反動がきます。
空白となった🔗「生態的地位(ニッチ)」を埋めるように、種々雑多な野草が生い茂りだすのです。恐竜絶滅後に哺乳類が繫栄したように……
植物は「光取り競争」をしています。上へ上へと早く伸びたもん勝ちです。つる型植物は樹木などに巻きつくことで下の植物を出し抜き、たやすく光を手に入れることができます。何も手入れしないと、つる型植物が背の高い植物をよりどころにすべて覆いつくしてしまうおそれがあります。
……ハダノが、ふだん心がけていることです。うまくいけば、メンテナンスフリーとなることもあります。
イベントなどで多くの人の目に触れる場合の除草は、これとは違うものになります。また、場所の状態によっては道具を使い分ける必要があります。
🔗前回の記事の通り、充電式草刈機+プラスチック刃 で、楽ちん・静か・安全・安価 で作業できます。ナイロンコードも使ってみましたが、切れ味・動作安定性・バッテリーの持ちが劣ります。プラスチック刃は摩耗すると切れ味が悪くなりますが、それでもナイロンコードよりは切れます。プラスチックのひもの切れ端を環境にばらまくのも気が引けます。
草の硬さや位置の高さなどで充電式草刈機が使いにくい場合は、鎌を使いましょう。
竹は、油断しているとにょきにょき伸びます。若いうちに鎌で切りましょう。遅れてしまったら、のこぎりやなたで切り倒して片づけなければなりません。たいへんな重労働です。
狭かったり建物が近かったりして草刈機が使えない場所は手作業になりますが、そんなとき役立つのが🔗スキッジャー です。
以前は、先のとがった移植ごてを使っていましたが、地面に突っ込んだり抜いたりに手間取るのが悩みでした。
これは、穴があいているため軽くすっとはいります。引くときも内刃で切ることができるので、土の抵抗なく往復で切れます。
ただし、行きは左右に切り裂きながら進むので狙いがはずれやすく、帰りは穴に入った草しか切れません。草がある程度密集していないと使いにくい感じです。同封の手書きの説明書を読んで、コツをつかめば便利に使えます。
芋ほりにも使えそうです。
ちなみに、スギナはシダ植物ではありますが、繁殖力その他でシダらしくない面があるので刈ることにしています。
砂利地は、草の生育が抑制されるのでまばらに生えていることが多いようです。草刈機は小石を飛ばして危険だし、スキッジャー等の道具も効果的ではありません。
手でむしるのが手っ取り早いのですが、🔗グリップ力の良いガーデニング用手袋 があると作業がはかどります。
草刈機やスキッジャーを使う場合にも便利です。着脱のしやすいベルト式がおすすめです。
靴も運動靴などより、🔗ガーデニング用長靴 があるとよいでしょう。
「立ったままらくらく除草 超軽量300g 刺して抜く・削る」といううたい文句に誘われて買った、🔗パイプ柄草抜き を使ってみました。
立ったままらくらく抜こうとしましたが、思うようにいきません。爪でひっかくのには役立ちます。パイプを寝せて往復させるとき、柄が長いのでストロークがかせげます。木の下など手の届きにくいところにもすっと入ります。
次に、立ったままらくらく削ろうとしましたが、そこまで鋭利な刃ではありません。試しに、ゴルフスイングしてみると意外といけます。ある程度高い草に対して、地面すれすれをねらって勢いよくスイングすると確かに切れます。「らくらく」とは言い切れませんが、本体が軽いので助かります。
畑は、作物を傷つけないように除草しなければならないので、草刈機はほとんど使えません。
梅雨時など土が柔らかくなっていると泥がからみつき、スキッジャーや草抜きも使いにくく感じます。
結局、鎌が活躍します。鎌にもいろんな種類がありますが、オーソドックスな草刈鎌がいちばん使いやすいと感じます。スパっと切れて気持ちいいのですが、安全には十分に注意する必要があります。
「大は小を兼ねる」は、草刈道具には当てはまりません。
🔗長い柄の草刈鎌 は、広範囲の草を刈るのには有利ですが、体から遠くなるので大雑把な作業になりがちです。重くなるので力も必要です。「立ったままらくらく」作業するには、いくつかの条件をクリアする必要があります。
木立や岩の間など手が届きにくい場所に生えている背の高い草を刈るのにはピッタリです。隙間に差し込んで一気に引くとスパっと切れて快感です。
🔗短い柄の草刈鎌 は、小回りがきくので細かい作業に向いています。左手で草をつかんで確実に刈ることができます。
長い柄の鎌でざっと刈ってから、短い柄の鎌で仕上げるというのがよさそうです。
除草は、「きつい、汚い、危険」の3K作業です。
夏場は、熱中症が心配です。首から草の破片や虫が入るのを防ぐためにタオルを巻くと、蒸し暑くてたまりません。🔗冷感タオル を巻くと、アラ不思議。しっかり汗を吸収し、ひんやりさわやかに首元を保ってくれます。作業後の疲労感が違います。
作業後の草刈機をそのまま車に積むと、車内が草の破片だらけになります。落とすのにほうきは大きすぎるし、細いヘラだと時間がかかりすぎます。🔗サッシ溝掃除用プチブラシ なら、しっかりしたブラシにヘラまでついています。コンパクトなので、さっと取り出して草刈機や鎌をきれいにできます。
草刈機を使うと小石が飛びまくります。顔を直撃すると危険です。🔗フェイスプロテクター をかぶると、安心して作業できます。草の破片がついても簡単に落とせ、視界は良好です。
ヒトは、草を食べるわけでも巣作りに使うわけでもないのに手で器用に取り扱えます。それでも大量に除草するためには道具が欠かせません。イベントなどで多くの人の目に触れる場合は、徹底した除草をしたくなります。
しかし、空白になったニッチはすぐに埋まって元の木阿弥となります。持続可能な作戦には、草同士の戦いを利用し道具を使い分けることが大切です。
経済学的には、「ニッチ商品 = すきま商品」という使い方をします。生態学的なニッチの意味をよく考えて、環境と調和する生き方を模索したいものです。
農業DX(農業のスマート化)分野でも、経済学的なニッチより生態学的なニッチを重視した商品が出てきています。
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