ハダノ元教頭が GIGAスクール と DX人材育成 について考えるブログ
AIが高速で進化する中、今までできなかったことができるようになりました。文章生成AIや画像生成AIは、革命的なテクノロジーです。
生成AI用PCの使い方にも慣れてきたので、だれもが楽しめる作品づくりにチャレンジしてみたいと思います。
今回お届けするのは……
、、、でしたが、前回と同じく文章生成AIは使っていません。教諭時代のできごとをもとにストーリーを組み立てました。
画像生成AIの使い方にひねりを加え、キャラクター の かわいらしさ と 一貫性 を追求しています。
これまでは、リアル系の画像をそのままアニメ調にしたものが多かったと思いますが、新しいことに挑戦してみたくなりました。
日本の誇る「カワイイ」表現手法に ちびキャラ(ミニキャラ)があります。2~3頭身にすることで、幼児のようなかわいらしくコミカルな印象を与えられます。また、「表情豊かに見せられる」「全身のポーズを表現できる」「シルエットがまとまる」という特徴があります。
を参考に、
nachoneko-chibis, helloQ3, KayWaii
などのちびキャラに適したモデルを新たにダウンロードしました。
プロンプトに chibi
を入れるだけで、ちびキャラが生成されます。「ちび」が世界共通語なんてビックリです。
🔗【まとめ】AI作画ツールは、思ったより役に立つ で、「AIで漫画を作ると、キャラクターの一貫性を保つのに苦労しそうです」と述べました。
この問題の解決策として、
、、、などがありますが、今回は主に 4.ControlNet を活用してみました。
モデルは KayWaii を使い、以下のプロンプトで img2img生成 してみました。
chibi, anime, (black_hair:2), wavy mouth,
A black-haired junior high school girl wearing a sailor uniform
looks on with tears in her eyes.
ControlNetなしでも、プロンプト通りの画像が生成され、元画像と似てはいますがコミカルに見えます。
ControlNet〔IP-Adapter〕を使うと、同一人物が泣いているように見えます。元画像のはかなげな雰囲気も再現されています。実に画期的です!
ControlNetには、IP-Adapter のほかに、reference_only, Canny, Lineart, Scribble, dw_openpose, Inpaint などがあり、目的によって使い分けるとよさそうです。
ハダノ教諭時代の実話です。同じようなやり取りをいろんな学校で経験しました。
脳の活動から導き出された生物学的なもの / Credit:clip studio . 川勝康弘
によれば、
なので、状態としての「缶詰め」という言葉を知らなければ、ホテルと結び付けることは難しいことがわかります。同じ理由で、「ゴマすり」も知りません。
それにしてもあんまりだとは思いませんか。これが一般的な中学生の実態です。
「おたくの中学校ではどんな教育をしているんですか」という苦情がくるたび、平謝りしつつも「察してください」という気持ちになります。体は大人に近づいても、中身は未熟です。だまされてはいけません。教育しようにも、言葉も常識も通じないことだらけなのです。
特に困るのが、「能力不足で能力不足に気づけない」問題です。「君たちはもっと○○を頑張るべきだ」と一斉指導すると、ちゃんとできている生徒ほど真剣に受け止め、できていない生徒は他人事として受け流しがちです。いろんな役員選出でも適任の生徒ほどしり込みし、できそうもない生徒がやりたがりがちです。
この問題は、将来の進路にもかかわってきます。 → 🔗仕事ができない人ほど「なぜか自己評価が高い」納得の理由とは? → 🔗ミスマッチとアンマッチの違い
前世紀に 🔗ダニング=クルーガー効果 として報告されています。諸説ありますが、メタ認知 を鍛えて自己を客観視できるようになれば、解決できそうです。
もし、解決しないまま大人になるとたいへんです。教頭時代、若い教員とのすれ違いに悩まされました。悪い意味で金八先生的で、自分の理想を追求して突っ走り、空回りします。
など、すっかり忘れてしまったかのようです。本人の教員としての成長を願って指導しても、「パワハラだ」と反発することさえあります。
🔗「武器としての 漫画思考」は、漫画を仕事と人生にフル活用する方法が満載の本 です。
と、定義しています。🔗マインドマップの全脳思考 にも通ずるところがありそうです。
仕事にしても勉強にしても、「あのキャラクターだったらどう行動するだろうか」と投影して考えてみることが大切ということです。自分自身を上から俯瞰する メタ認知 が漫画を読むことで身につくと力説されています。
AIマンガでも、今回のように ControlNet などでキャラクターの一貫性を保てば、投影しやすくなるでしょう。漫画思考に役立つのです。
「漫画は読まないけど、漫画原作のドラマならよく観る」という人も多いでしょう。ただ、ここには落とし穴があるのでご注意を! → 🔗#なぜ原作改変は起こるのか アニメが人気になり実写が廃れていった理由がこちら
原作に忠実という点では、アニメの方が安心です。話題のアニメ映画 🔗「ルックバック」 も漫画原作 ですが、実写化には向いていないと思います。小中高大と切れ目なく続く主人公2人の物語を、生身の俳優が一貫して演じるのは不可能に近いからです。AI動画技術の発展を待つしかなさそうです。
アニメファンの間ではやっているのが、「〇〇構文」です。
「勇者ヒンメルならそうしたはず」などと考え行動することは、まさに投影・俯瞰による漫画思考の好事例です。
「能力不足で能力不足に気づけない」問題の解決にも漫画・アニメは大きな力を与えてくれることでしょう。
「日本のマンガ・アニメが広がった国では戦争が起こらなくなる。だから日本のマンガ・アニメを広げるべきなんだ」と やなせたかし は ちばてつや に語ったそうです。日本の文化が世界平和に貢献するというのは、なんともワクワクします。 → 🔗日本のポップカルチャー、推しまーす!
また、「思考停止せず、自分で考えて行動することの大切さ」も漫画は教えてくれます。
などは、笑えないジョークです。先のことまで考えていないイノベーションは、かえって不幸をもたらします。「核のゴミ」の処分方法を定めないまま発電を開始した原子力発電所が「トイレなきマンション」と呼ばれるように……
変化の激しい時代だからこそ、漫画思考で俯瞰し、先を見通す必要があります。