ハダノ元教頭が GIGAスクール と DX人材育成 について考えるブログ
AIが高速で進化する中、今までできなかったことができるようになりました。文章生成AIや画像生成AIは、革命的なテクノロジーです。
生成AI用PCの使い方にも慣れてきたので、だれもが楽しめる作品づくりにチャレンジしてみたいと思います。
今回お届けするのは……
、、、でしたが、今回は「誕生会ポスター」にまつわる実話をもとにしているので、文章生成AIは使っていません。
画像は実写をベースにし、画像生成AIによる加工は最小限に留めています。
次男の誕生日は、2019年10月に 🔗ことばの日 に制定されました。
「ことば」を大切に使い、「ことば」によって人と人とが通じ合えることに感謝し、「ことば」で暮らしをより豊かにすることが目的……ということで、今回が5周年となります。
「ことば」をテーマにした小説 🔗「舟を編む」 は、映画化・アニメ化・ドラマ化されました。
英語教師として「ことば」を教えてきた祖父・母を持ち、「ことばの日」に生まれた次男は、まさに「ことばの申し子」といえるでしょう。今回のポスターは「舟を編む」のパロディ映画『ことばの申し子』に決定です。
ところが、妻は本当に全国ロードショーが行われていると勘違いしてしまいました。「作りこみすぎたかな」「いや、気づくやろ」と思いつつ、その 🔗天然キャラ に「萌え」を感じるのでした。
今回は、実写をベースに Stable Diffusion の img2img で アニメ調に変換しています。主に、🔗モデル:Dark Sushi Mix か BlazingDrive 、Denoising strength:0.3~0.4 で処理しました。
やはり、けっこう雰囲気が変わります。妻の顔は、なぜかたれ目になり「上〇石〇音」のような感じに……
これらをストーリーに合うように 🔗PaintShopPro でフォトレタッチしていきます。
、、、4コマ目の左の囲みは、🔗「商用可な毛筆フリーフォント厳選51個まとめ」にあった『昔々ふぉんと』 を使用して、「相田みつを」っぽくしています。
今回は、実話・実写をもとにお手軽に4コマ漫画を作ってみました。
🔗iPadでなにをする? の 3.おえかき を子どもたちに教えるときに、「おえかき」はだいじな べんきょう で、しょうらいやくにたつ、、、の実例としてハダノ家の誕生会ポスターを見せました。
「クリエイターはトップレベルでないと食っていけない」という残念な現実があります。しかし、「画像処理(おえかき)」の楽しさは格別です。仕事に関係なさそうでも、心を豊かにし脳を活性化するのですから、一生追求する価値があります。創作は、少なくともハダノ家の暮らしをゆたかにしてくれます。
子どものころ、辞書を引いていて堂々巡りになったことがあります。メリーゴーランドのようにいつまでも着地せず、はがゆいものです。
君は「右」という言葉を説明できるかい?……「舟を編む」の中で、問題になっていました。方角や辞書ページの偶数奇数を使えば説明できそうですが、身体で実感できないといつまでも腑に落ちません。いわゆる、🔗記号接地問題(シンボルグラウンディング問題) です。
ハダノが幼いころは、「お茶碗は左手・お箸は右手」と祖父に厳しくしつけられました。左利きなのに矯正されたのです。昔の辞書なら、「箸を持つ手の側が右」と定義できたかもしれません。
生成AIも大規模言語モデルにもとづいて生成します。身体を持たないと、「右」は分からないかもしれません。そういえば、「ドラゴンが右を向いて~」というプロンプトで画像生成しても、無視されてしまいました。
子どもは、オノマトペのような身体感覚に根差したことばから抽象的な記号の体系へと言語習得が進んでいくようです。それを可能にするのが、ヒトに固有の「対称性推論」です。「逆も真なり」と考えるなど過剰な一般化をするため、論理的に正しいとは言えません。 → 🔗発達と種間比較から見えるヒトの認知バイアス ―対称性バイアスについて
< 学校での例 >
「服装の乱れは心の乱れ!」「服装をきちんとしなさい!」という指導は論理的に間違っているのに、対称性バイアスのせいで広く行われていたのです。
単純化によって情報圧縮(時間的・論理的方向性を圧縮)し、再帰的な論理操作をし、思考体系を成長させていくことで高度な言語が作られたようです。 → 🔗単純化バイアス:本来は複雑なものを、単純に解釈してしまうバイアス
生成AIの長所も短所も大規模言語モデルに組み込まれたヒトの言語的知能によるものと考えられます。「高度に抽象化されているが、根源的な非論理性を抱えている」知能は、誤りを犯す危険性があるが、誤りを修正することで理解が深められる……つまり、大切なのは、、、
信じるために疑え
ということです。
科学研究の世界では、「自然は単純さを好む」とよく言われます。超統一理論は物理学の重要テーマです。しかし、これは根拠のない思い込みです。複雑なことをシンプルに説明したいのは、「自然が単純さを好むのではなく、人間が単純さを好むから」に過ぎません。
複雑な現象を複雑なまま理解できるAIなら、複雑な真理を見つけるかもしれません。ただ、それを人類が理解できるとは限りません。ヒトの知能もバージョンアップし続ける必要がありそうです。
ポスターをながめていた妻がふとつぶやきました。
「5.18全国ロードショー」がフェイクだと知って、「ことばの日」も架空の記念日だと思ってしまったようです。確かにハダノが考えそうな語呂合わせではありますが……
「いやぁ、天然って本当にいいもんですね」