ハダノ元教頭が GIGAスクール と DX人材育成 について考えるブログ
AIが高速で進化する中、今までできなかったことができるようになりました。文章生成AIや画像生成AIは、革命的なテクノロジーです。
「生成AIをちょっとさわってみたけど、実用的じゃない」と言う人たちは、部活動でいうと見学・体験入部で見切りをつけています。道具を揃えノックを受け続けて、だんだん楽しめるようになってきます。
今回お届けするのは……
第3回の記事の🔗「Stable Diffusionの拡張機能によるグラビア生成」と1年前の🔗「パワーポイントでサクッと作る3-D年賀状2023」を組み合わせて作ってみます。
美しい妖精が猛獣使いよろしくドラゴンを使役して炎を吐かせている、、、そんなシーンをイメージして
dragon tamer fairy (竜使い妖精)
で Text2Prompt が作ったプロンプトで生成すると、
「猛獣使いの竜人」のようなものばかり生成されます。竜を使役するのではなく、融合してしまって妖精の要素が消えています。残念!!
とりあえず、竜に炎を吐かせよう、、、と、
a white dragon is emitting flames from its mouth to the right.(白いドラゴンが口から炎を右側へ出しています。)
というプロンプトで作ると、
炎に焼かれるドラゴンばかりでき、炎を吐いてくれません。白いドラゴンはかっこいいのですが、夜のシーンが多くなりがちです。
今のやり方では、複数の要素が組み合わさったシーンを作るのは難しそうです。「竜 + 炎 + 妖精」と、それぞれ別個に作って組み合わせる方が確実です。
あとで組み合わせることを考えると、背景は海などシンプルなものが合わせやすく、赤いドラゴンの方が映えそうです。
"red dragon fly……" → "red dragonfly ……" と解釈されるのか、赤とんぼが量産されることがありましたが、
a red dragon flying far above the sea on the calm and sunny day.(穏やかな晴れた日に、海のはるか上を飛ぶ赤いドラゴン。)
というプロンプトで、
ができました。明度を上げれば、使えます。
これに、前回の 🔗「ビーチを飛んでいる妖精」でガチャを回した中から選んだもの を合体させます。
文字入れは、パワーポイントでやるのが楽です。
ドラゴンが吐く炎も文字で作ります。「2024」を炎の質感にします。 → 🔗PowerPoint でできる様々な文字表現 その2
「迎春」は 🔗迎春を3-D化する のやり方で入れ、「竜使い妖精」のキャプションを入れます(いろんな層に配慮して……)。
そうしてできあがったのが、
です。画像生成AIならではの作品だと思います。
父の米寿祝いも同じやり方でつくってみました。
人生は航路に例えられますが、長年にわたりハダノ丸の船長をつとめてきたことへの敬意をこめました。父の顔9割でLoRAを適用しています。
胸の勲章は、少年院の篤志面接委員を長年つとめた功績による藍綬褒章です。
Stable Diffusion 単独では難しくても、いくつかの生成画像・パワポ文字を組み合わせることで年賀状を完成させられます。
今回は、背景が海だったので合成が楽でした。それでも、🔗ペイントショッププロ でグラデーションマスクレイヤーを駆使し、波の境目が不自然に見えないような工夫はしました。
また、いろいろ試してみようと思います。