ハダノ元教頭が GIGAスクール と DX人材育成 について考えるブログ
AIが高速で進化する中、今までできなかったことができるようになりました。文章生成AIや画像生成AIは、革命的なテクノロジーです。
生成AI用PCの使い方にも慣れてきたので、だれもが楽しめる作品づくりにチャレンジしてみたいと思います。
今回お届けするのは……
、、、でしたが、前回と同じく文章生成AIは使っていません。身の回りのできごとをもとにストーリーを組み立てました。
子ども部屋のリフォームに取り組むNさんの話です。
お子さんが小学校に入学するので、落書きだらけのカベを何とかしたいとNさんは考えました。でも、面倒くさがり屋のため、「ステキなカベにしたいの。お願い🩷」と夫に丸投げしました。
Nさんの夫はまじめな性格で、「お金がかかってもいいから専門家に頼もう」と決意しました。
…………
専門家選びとは実に難しいものです。
誇張してはいますが、ハダノの身の回りで起こったことをもとにしています。
いつから、日本人は専門家へのリスペクトを忘れてしまったのでしょうか。「いいかんじにお願いします」と適当に頼んでおきながら、あとで「思ってたのと違う!」と言ってキレる……カスタマーハラスメントの根本にこれがありそうです。
専門家は、矜持(きょうじ) を持っています。自分の持っている能力や身につけてきた技術、これまでの長年の経験などが拠り所となって、他人との比較でも揺らぐことのない確固たる自信につながっているのです。「モチはモチや」は、専門家の矜持を尊重した言葉だと思います。
専門家に頼むときは、その専門性を尊重し、「何をどのようにどんな条件でやってもらうか」伝えて合意の上で進めるべきだと思います。Nさんのように思考停止して不満ばかり言う消費者は困ります。「ステキなカベを」ではなく、「こういう子育てをしたいからこの専門家の力でこんなカベを」と明確に頼むべきでした。
答えは、「目覚まし時計」です。
目覚まし時計と違って人には感情があります。お客からお金をもらっていても、すべて従っていたら心が壊れるおそれがあります。
確かに「お客様は神様」かもしれません。でも、神様なら神様らしくすべきです。某アニメ映画の湯屋では、神々がお客として風呂に来ます。気前よく金をばらまいていても、乱暴が過ぎれば主人から波動攻撃を受けていました。
カスタマーハラスメントなどの理不尽なハラスメントを防止する法整備はまだまだです。反撃できない専門家たちの地位向上をはかる必要があります。
……中三の進路相談でよく見られた光景です。
農業・工業・商業・水産・家庭・看護・福祉・芸術等の専門家に対して失礼極まりない話です。「大学進学するには普通科」という思い込みや、そもそも大学出がえらいという価値観も問題ですが、それ以上に「専門性軽視」は問題です。
「特定の分野に秀でていること」は、進学・就職には必ずしも有利に作用しません。5教科のペーパーテストは一般教養を調べるもので、不得意科目がない方が有利です。学校で専門的に学んだスキルで採用される米国と違い、日本では「ポテンシャル採用(将来発揮するであろう能力に期待して採用)」が主流です。
入社後も、その会社のいろんな部署に次々と配属され、浅く広く経験しながら人脈を築くことで出世していきます。新卒一括採用・年功序列・終身雇用という日本型労働においては、専門的スキルよりもソフトスキルが重宝されます。ソフトスキルは、協調性・コミュニケーション能力など対人関係のスキルを指すようですが、人たらし・世渡りの要領だとも言えます。
専門的スキルを高めた人たちは、えてして周囲から浮いてしまいます。常識を超えた鋭い考え方はなかなか理解を得られず、煙たがられることもあります。その集団の空気にそぐわない言動に対しては、同調圧力がかかるでしょう。
同調しないと、「一緒に働きにくい」「使えない」という烙印を押されます。コミュニケーション不全の責任を一方的に押し付けられるのです。
同調しても、「便利屋」として都合よく使われるだけです。イエスマンになり下がった自分を許せず、悩み続けるかもしれません。
いずれにしても、せっかく高めたスキルが十分生かされずに終わりがちです。これでは、 分業による組織力向上は望めません。🔗リスキリングをDX推進に役立てる ためには、ここを突破する必要があります。
どんな集団にも目的があります。メンバーは目的に沿った貢献をし、利益の分け前をもらいます。もし、何も貢献せずに分け前をもらう「タダ乗り」メンバーが増えると、集団を維持できません。
タダ乗りを許さない傾向がエスカレートすると、標準からはずれただけで攻撃対象にされます。集団にとって有益な個性であっても、理解されなければ「異端視」されるのです。🔗アレルギーや自己免疫疾患など、無害なものや自身の細胞を攻撃してしまう免疫異常の病気 と似ています。
部落差別は、昔の話ではなく今も続いているのです。
いじめも同じような構造を持っています。🔗「シンキングエラーとアンバランスパワーがいじめを深刻化させる」 にはエビデンスがあります。まさに、無理解・同調圧力→異端視・差別 という流れです。この構造を崩していかないと、議論さえ進まないでしょう。
第一歩として、「専門性などの個性を理解するよう努める」ことが大切だと考えます。
今回は、身の回りの話をふくらませて作ってみました。
ハダノは、いろんな依頼を受けます。中には専門性が軽視され、便利屋として使われそうになることもあります。
「そんな依頼は断れば」という人もいます。正論ですが、「人間関係を切りたくない」「少しでも役に立ちたい」という自分の欲を捨てきれず、もんもんとすることになるのです。
自分に非がないとは言いませんが、「決めつけ」「頭ごなし」「ないものねだり」的な依頼は、
などの日本国憲法で保障された自由を侵しているように感じるのです。
外部の専門家に依頼するときは、
……などの方法で、理解に努めることが大切 と9年間の教頭経験で学びました。確かなエビデンスもなしに注文をつければ、「無茶振り」となります。専門家軽視と受け取られても仕方ないでしょう。
特に、ICT分野は歴史が浅いため、手探り(自転車操業)状態 です。 → 🔗持続可能なブログ作り のため 学び・作り続けよう
ともに手探りしながらいい方向を見つけていきたいものです。
依頼の言葉の中に、「簡単でいいから」「凝らなくていいから」「本格的でなくていいから」がはいっていると、
……と言われているようで、複雑な心境になります。
実際は、
……と反論したいところですが、ソフトスキル不足で伝わりません。
……などのやりとりを重ねて、
Time travel by steam locomotive to stations from Japan's past
というプロンプトで
「先生が子どものころ、村の駅に向かって走る列車はこんな感じでした。さあ、過去の世界へタイムトラベルしよう!」というキャプションつきの画像に仕上げました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。「そんな大げさな」「面倒くさい人だな」「プライドなんか捨てて言われた通りやれば」と気分を悪くされた方もいらっしゃるでしょう。
ただ、情報端末によるひまつぶしを追求する気はありません。教育DX研究家として、「ICT×学び」を模索したいのです。至らぬ点が多々ありますが、長い目で見ていただければさいわいです。
、、、、こんなんだから、煙たがられるんでしょうね。