ハダノ元教頭が GIGAスクール と DX人材育成 について考えるブログ
AIが高速で進化する中、今までできなかったことができるようになりました。文章生成AIや画像生成AIは、革命的なテクノロジーです。
「生成AIをちょっとさわってみたけど、実用的じゃない」と言う人たちは、部活動でいうと見学・体験入部で見切りをつけています。道具を揃えノックを受け続けて、だんだん楽しめるようになってきます。
今回お届けするのは……
再任用教諭(2年目)として奮闘している妻のために、AIで画像生成しました。
「誕生会のポスター」と、「進路説明会用のイラスト」です。
Stable Diffusion は次々と新バージョンが出ていますが、使い慣れた 1.5 でいきます。 → 🔗Stability AI、画像生成AIの新モデル「Stable Diffusion 3.5」を発表
特に、ポスターは「今年度前期の総集編」として取り組みます。
メインは何といっても夏の同窓会です。副実行委員長として、準備・運営によく頑張ったと思います。 → 🔗画像生成AIで作る同窓会の座席くじ
まず、「ちびキャラ M中生」の顔を本人の顔にします。
ところが、🔗「顔だけLoRA適用」 しようとすると、顔を検出できません。
🔗ディープフェイクに使われる ReActor で試すと、検出できるものの顔のパーツの位置関係が変です。ちびキャラの目がこわれたサングラスのようになっています。
デフォルメがきつくてスワップできないなら、いったん実写画像で本人の顔にしてから、アニメ化するしかありません。
アニメ化のときに chibi
を指定しても効かなかったので、元のちびキャラに顔を直接貼り付けてから img2img
でなじませました。
似ているかは微妙ですが、「本人版M中マスコットガール」の完成です。
次は、同窓会のシーン画像です。
Men and women having fun eating, drinking and chatting at a 60th birthday reunion
で「還暦同窓会」を生成しようとしました。「欧米人」にならないよう Japanese
を入れると、和風になりすぎます。in a hotel ballroom
を追加してやっと落ち着きました。
これではただの宴会みたいで、何か物足りません。ウェブで同窓会の写真を検索し、参考になりそうなものを見つけました。
AIで生成された画像なら、Stable Diffusion の PNG Info で元のプロンプトがわかります。
写真の場合は、この手は使えません。しかし、img2img には「プロンプト解析機能」があるのです。「AIは意味を理解して生成しているわけではない」と言われますが、画像の「解析」は「生成」以前から得意でした。これを使わない手はありません。
いくつかの写真を解析したところ、
a group of people standing around a table with food on it and a projector screen in the background
のようなプロンプトが出てきたので、取り入れることにしました。「立食形式」「思い出を振り返るスクリーン」は、なるほどと思いました。
img2img <lora:flat2:1> Ultimate SD upscale
で高画質化、、、いつものように 🔗PaintShopPro でフォトレタッチしました。
にあるように、「二刀流のフィンランド人音楽家のコンサート」「スオミの話をしよう」「大谷選手を描いた個展」に出かけ、非日常を味わうことができました。
妻も英語教師とキーボード奏者の二刀流にとどまらず、多彩な活動をしています。まさに「七変化」です。
「Protean SUOMI(変幻自在のスオミ)」という文字は、レインボーカラーで表現することにしました。 → 🔗PowerPointで虹色グラデーションを標準の色で作る方法
例のコンサートでは、フィンランドの作曲家シベリウスの曲が演奏されました。シベリウスの名言に、
というものがあります。メンタルヘルスの面からも大切な心構えだとハダノは思います。この名言も入れることにしました。
これらの文字とマスコットガールを同窓会シーン画像に貼ります。図形の書式設定-効果-光彩 で魔法系アニメっぽく目立たせました。
誕生会ポスターの完成です。
black hair, chibi,
a female junior high school student is studying hard
for her exams while biting her thumb,
aiming for her career goal at home in the countryside
on an autumn evening
というプロンプトで生成しました。
最初は、🔗「ちびキャラ暑中見舞い」 の要領で生成しようとしましたが、イメージ通りにいきません。
プロンプトは、先に書いた方が優先されます。chibi
を先頭に書くと「ピンク髪の幼児」などが出がちなので、black hair
の次に下げました。
「受験勉強している」だけだと、昼間の教室になりがちです。
「秋の夜に自宅で」とすると季節感も出ますが、田舎の中学校区にビルは似合いません。
「田舎の」を追加すると改善しましたが、牧歌的に読書しているみたいで必死さが出ません。親指をかみながら考え込むようにしたら、やっと受験生らしくなりました。
教師になって驚いたのは、仕事の種類の多さです。「これも教師の仕事なのか」と疑問に感じるほどで、年々増えていくのでずっと続きます。
変幻自在の対応力を要求されるのですが、頑張ってもさほど評価されません。そのうち、適当にやることを覚える教師もでてきます。
まじめな教師ほど苦しむことになります。追い打ちをかけるように、いろんなところから批判の矢が飛んできます。せっかくの変幻自在力をそんなことで消耗するのは馬鹿げています。
シベリウスの言う「周りを気にし過ぎて、自分を見失わないように。批評する人は責任を持ってくれない」をかみしめたいものです。
、、、そんなことを考えながら、また、「生成AI用PC使用1周年」の集大成として取り組みました。
教師にゆとりを与えることは、「健康増進」だけでなく「自己研鑽→授業の糧」という効果も生み出します。
非日常的な体験がもっとできるよう、🔗「教職員の働き方改革」に力を入れなければなりません。
この個展の写真をプロンプト解析すると、
a woman sitting at a desk with a drawing on the wall behind her and a poster on the wall behind her, Ayako Rokkaku, lifelike, a storybook illustration, fantastic realism
となり、それで画像生成すると、
、、、これはAIが作った 非現実 です。
これらの表現が、詩の感情や背景をより深く伝える助けになれば幸いです。どれか特に気に入ったものはありますか?
……
文章生成AIもうまく活用すれば教師の助けになります。日本の未来のために教師のバトンをつないでいきたいものです。