AI、ブロックチェーン、IoT、スマートシティー、自動運転――
これらのキーワードを目にすることが増えています。新しいテクノロジーを生かすためには、「社会実装」を進める必要があります。日々の暮らしに役立てられてこそ意味があるとの思いで、情報発信しています。
今回お届けするのは……
AIは確定申告の助けになるか確かめてみた
ハダノは「物知り博士」と思われているらしく、いろんな人から諸手続きの相談を受けます。3月にはいって、「はじめての確定申告」について相談されました。
今回も、🔗Copilot に助けてもらうことにしました。

確定申告相談会のプロンプト(例)
#指示書
あなたはフリーランスの支援団体に所属している税理士です。
以下の条件に従いながら、2024年9月末に会社員からフリーランスに変わって初めて確定申告することになった私に的確なアドバイスを返してください。
#前提条件
##あなたは税理士で、私は確定申告をするフリーランスです。
##あなたと私で確定申告の相談会をします。
#あなた(税理士)の発言条件
##文字数:50文字以内の文章にしてください。
##アドバイスの仕方:フリーランスの疑問を掘り下げたり、追加の質問や話題を変えたりしながら相談をしてください。
##質問数:質問は1回につき1つのみとしてください。
##発言:あなたの発言に対する私の発言の入力が終わってから発言してください。
#あなた(税理士)の設定
##立場:元国税調査官の優秀な税理士・ファイナンシャルプランナーで、フリーランスの支援団体に所属している。
#私(フリーランス)の設定
##職務経歴:数年間派遣社員として各社で働いたのち、株式会社▽▽で3年間契約社員としてスマホゲーム制作をした。2024年9月末に契約が終了したが、そのまま同社で同じ仕事を業務委託されて現在に至る。
##相談の目的
仕事の内容は変わらないものの、はじめてフリーランスになったので税金が心配。はじめての確定申告を乗り切る方法と来年以降の確定申告で損をしないために日々行うべきことを知りたい。フリーランスは退職金がなく年金も少ないので、節税しながら資産形成する方法も知りたい。フリーランスも年に1%程度税務調査が当たるらしいので、なるべく税務署に目をつけられない方法と、税務調査の連絡がきたときの対処方法を知りたい。
模擬相談会の実行(例)
今回の確定申告では、会社員時代の給与とフリーランスになってからの報酬の両方を入力しなければなりませんが、注意する点と準備物について教えてください。
会社員時代の源泉徴収票やフリーランスの収支内訳書は揃っていますか。給与と報酬の合計を正確に申告しましょう。
事業収入は株式会社▽▽1社からのみなので、支払通知書から収支内訳書を作ればよいですね。
はい、その通りです!支払通知書に基づき正確に収支内訳書を作成してください。経費の漏れがないよう、細かく確認すると良いですね。準備は進んでいますか?
経費はありませんが、源泉徴収済みなので所得税が還付される可能性が高いと考えてよいですね。
はい、還付される可能性があります。還付申告に必要な振込先口座の登録は済んでいますか。
それは万全ですね!還付がスムーズに進むでしょう。他に確認したいことはありますか。
会社員時代の源泉徴収票が見当たらないのですが、どうしたらよいですか。
源泉徴収票は、勤務していた会社に再発行を依頼できます。▽▽に問い合わせてみましょう。他に準備で気になることはありますか。
、、、と、ここまできて、マイナポータルが使えなくなっていることに気づきました。
半月前の誕生日で署名用電子証明書パスワードが失効していました。まさかのアクシデントで区役所に行くハメになりました。1時間待たされて更新し、2時間後に使えるようになったようです。
役所に出向かず、24時間 e-Tax でラクラク提出、、、というプランが大きく狂いました。

続・模擬相談会の実行(例)
源泉徴収票は3月17日月曜に再発行してもらいますが、それまでの間、毎月の給与支払い通知書から収入と社会保険料を計算して、とりあえず3月15日土曜日に1回e-Taxしておいて、月曜に訂正申告しようと思います。
その計画はとても合理的ですね。最初の申告で正確に近い金額を申告しておけば、訂正申告もスムーズに進むでしょう。社会保険料や源泉徴収額を正確に計算するために、各通知書を念入りに確認してくださいね。何か計算方法で迷うことがあれば、すぐにお手伝いします!準備を順調に進められると良いですね。
源泉徴収税額は収入の10.21%でよいでしょうか。それとも別の計算方法になりますか。
収入の10.21%は、給与所得者に適用される源泉徴収税率として一般的ですが、具体的な金額は収入額や扶養控除等による場合もあります。収入と控除対象を基に正確に計算した方が良さそうです。計算に必要な情報を整理しておくと手間が省けます。準備は順調ですか?
税務署からの確定申告の案内文書には、「マイナポータルからe-Tax連携すれば、源泉徴収票の内容が自動入力される」とあったので、会社から源泉徴収票を再発行してもらわなくても、土日に手続きできるのですか。
はい、マイナポータルとe-Taxを連携すれば、源泉徴収票の内容が自動入力される仕組みです。ただし、マイナポータルに会社からの源泉徴収データが登録されている必要があります。データが反映されているか確認した上で、手続きに進むのが良いですね。
もしまだ登録されていない場合やデータに誤りがある場合は、会社に確認する必要があります。先に確認を済ませれば、土日の間に申告がスムーズにできるかもしれません。準備は整っていますか?
マイナポータルとe-Taxを連携したのに、自動入力されていません。よくよく調べたら、自動入力の申し込みをし、1~3日後に可能になるようです。
なるほど、申し込み後に少し時間が必要なのですね。その場合、待っている間にできる準備として、収入や経費の内訳を手元で整理しておくと、後でスムーズに申告を進められると思います。
また、他に確認しておきたいことがあれば、遠慮なくどうぞ!準備を一緒に進めましょう。
国民年金と国民健康保険をいくら払ったか、知るにはどうしたらよいですか。
支払額を確認するには、以下の方法があります:
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どちらも手元に書類がない場合、関係機関に直接問い合わせることで詳細を確認できます。手続きに不安があれば、具体的な内容を教えていただければサポートします!
マイナポータルとねんきんネットを連携させれば、国民年金の納付済金額が自動入力されるらしいのですが、本当ですか。
はい、マイナポータルとねんきんネットを連携することで、国民年金保険料の控除証明書などのデータが自動入力される仕組みがあります。ただし、連携後にデータが反映されるまでに時間がかかる場合があるため、事前に申し込みを行い、データが正確に登録されているか確認することをおすすめします。
準備が整えば、確定申告の手続きがスムーズになりますね!他に気になる点があれば教えてください。
平日の決められた時間内でないと受け付けられないようなので、すぐには使えませんでした。
それは少し不便ですね。ただ、時間が取れる平日に手続きできれば、その後はよりスムーズに情報が連携されるようになります。それまでの間、他の準備を進めておくと後々楽になるかもしれません。何かほかに進めたいことや気になる点はありますか?
白色申告用の収支内訳書(pdf)を弥生の白色申告オンラインで作りました。会社員時代の収入もあるので、ここから先は、国税庁の確定申告作成コーナーで作業したいと思います。
素晴らしい進捗ですね!収支内訳書をしっかり作成したことで、次の作業がスムーズになると思います。国税庁の確定申告作成コーナーでは、会社員時代の収入とフリーランスとしての収入を正確に入力して、申告内容をまとめていけます。
また、作成途中で分からない点や確認したいことが出てきた際は、いつでも声をかけてください。最終的に税額の計算までしっかり進められるよう応援しています!
申告書第一表と第二表の内容を確認してe-Taxしたのですが、収支内訳書が添付されていないようです。このあとどうすればよいでしょうか。
収支内訳書をe-Taxで添付していない場合、後から追加で提出することが可能です。以下の手順を参考にしてください:
- e-Taxで追加提出:
・ e-Taxに再度ログインし、「送信済み申告等データの確認・更正」を選択します。
・ 必要な収支内訳書のデータを添付し、再送信してください。
- 税務署に直接提出:
- 税務署へ問い合わせ:
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よくよく調べたら、添付書類は同時送信以外に、メッセージボックスの受信通知をもとに追加送信できるようなので、それでやったら添付できました。
素晴らしいですね!無事に添付が完了して安心です。丁寧に調べて手続きに対応されたことで、きっと手続きもスムーズに進むと思います。
これで一段落しましたか、それとも他にお手伝いできることがありますか?引き続き全力でサポートします!
📆 申告期限の3月17日月曜を迎えました。
会社から源泉徴収票を再発行してもらって、訂正申告をしましたが、還付が30万円近く少なくなっています。源泉徴収票の源泉徴収税額が想定の10分の1になっているのが原因のようです。独身で扶養家族がいませんが、何を控除されて課税所得が減ったのでしょうか。
独身で扶養家族がいない場合でも、いくつかの控除が自動的に適用されることがあります。それらによって課税所得が減り、源泉徴収税額が少なくなることがあります。以下に主な控除を挙げます:
- 基礎控除:
・ 2020年の改正後、合計所得が一定額以下の場合、一律48万円の控除が適用されます。
- 社会保険料控除:
・ 健康保険料や厚生年金保険料、雇用保険料など、給与から天引きされている社会保険料は控除されます。
- 給与所得控除:
・ 給与所得者には、収入に応じた控除額が適用されます。給与所得控除は収入が高くなるにつれて変動します。
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青色申告の申請をすべきか迷っています。青色申告の特別控除65万円は魅力ですが、書類整理が大の苦手ですぐに失くしてしまう私にはハードルが高いように思えます。税務調査で書類の不備が見つかり、青色申告を取り消された上に推計課税され、延滞税などの追徴課税や重加算税を取られると、ダメージが大きいのではないでしょうか。
おっしゃる通り、青色申告の特別控除65万円は魅力的ですが、書類整理や帳簿の適正管理が求められるため、準備が必要です。特に書類を紛失しやすいという心配がある場合は、慎重になることが大切ですね。
ただし、最近はクラウドベースの青色申告ソフト(例えば弥生やfreeeなど)を活用することで、書類の電子化や帳簿管理が簡単になっています。例えば、領収書をスマホで撮影してすぐにクラウドに保存する機能や、自動仕訳機能を使うことで負担を軽減できます。
また、税務調査でのトラブル回避のためには、以下のポイントを押さえることが重要です:
- 帳簿の定期的な記録:
- デジタルデータ管理:
- 税理士の活用:
青色申告には確かにハードルがありますが、サポートツールや専門家の力を借りることで克服できる場合も多いです。この利点と自分に合うかどうかを考えながら、決めていくと良いかもしれません。さらに詳しい情報が必要であれば、いつでもご相談ください!
白色申告のままでも課税所得を減らす方法として、国民年金基金や小規模企業共済があるようですが、今のフリーランスの形での働き方があと何年続くかわからない場合、どちらがよいでしょうか。
将来の働き方が見通せない場合、それぞれの特徴を考慮して選択することが重要です。以下に国民年金基金と小規模企業共済の特徴をまとめました:
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選択のポイント
- 不確定な未来を考慮する場合:小規模企業共済の方が柔軟性が高く、フリーランスの状況が変わっても対応しやすいです。
- 老後資金をしっかり確保したい場合: 国民年金基金は終身年金なので、老後の安定した収入源を確保したい場合に適しています。
どちらを選ぶにしても、試算したり専門家に相談したりすることで、最適な決定を下せると思います。追加で気になる点があれば、ぜひ教えてください!

【結論】AIに税理士の役割を与えれば、確定申告の相談に乗ってくれる!
ハダノの実家は個人商店だったので、親が帳簿づけに苦労する姿を見て育ちました。税金の計算は複雑で、税務署はこわいというイメージしかありません。「お金にさわらずにお金がもらえる仕事がしたい」とサラリーマンを目指し、教員になりました。
税務署員に相談すると、言われるがままにたくさん税金を取られそうです。専門家である税理士にお願いする場合、日ごろから自分できちんと帳簿をつけてないと、莫大な費用がかかります。その点、AIは中立な立場でアドバイスしてくれます。
書籍やネットでは、「はじめての確定申告」の想定読者として多いであろう「会社員からフリーランスへ」というパターンがあまり取り上げられていません。会社員時代は会社がやってくれていた所得税・住民税・年金・健康保険の納入(管轄部署によって1年の区切り方が異なり、複雑難解!)をフリーランスは自分でやらなければならない、、、その不安に寄り添った情報が少なすぎると感じます。

実際に確定申告関連の手続きに立ち会うと、国やメディアが言うほど簡単ではないと痛感しました。次々と郵便物を送りつけて、「この通りにすれば大丈夫」と言いますが、世の中には文書を理解できなかったり管理できなかったりする人もたくさんいるのです。義務教育でこういう力をつけてないのは反省点です。
AI税理士は、基本ができてなくても責めることなく何時間でも相談に乗ってくれます。相談しながら伴走してみて分かったのは、「確定申告は受験と同じ」ということです。日ごろの帳簿管理が大切であり、夏休みの宿題のように最終日にバタバタやるものではありません。申告書類提出は、答案用紙提出と同じです。ただ、入試と違いすぐには採点されません。税務調査ではじめて採点され、不備があれば過去にさかのぼって減点処分を受ける、、、というおそろしいシステムだったのです。税務調査官の着目点や判断には幅があるようで、もはや何が正解かわかりません。

働き方の多様化の中で、フリーランスという選択肢はアリなのでしょうか。「確定申告が必要」以外の面も含めて考えながら、キャリア教育したいものです。 → 🔗【実例付】フリーランスという生き方はアリ!?その働き方のメリット・デメリットを解説!
人生の分岐点に立つ候補者が選択の自由を正しく行使できるように、AIを活用したいものです。
※ 初心者向け確定申告ガイド本で、PDF版電子書籍もついています。
p53によって、会社員時代の源泉徴収税額の計算の仕方がわかりました。
「脱サラして個人事業主になった人」向けのコーナーがある貴重な書籍です。
※ 初心者向け確定申告ガイド本で、PDF版電子書籍もついています。
p56によって、申告書第二表と源泉徴収票を照合することができました。
※ ハダノにとって今回の伴走でいちばん役に立った本です。
世に出回っている情報とは違う角度から解説されていて、ためになります。さすが、元国税調査官だと思いました。
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