ハダノ元教頭が GIGAスクール と DX人材育成 について考えるブログ

「ICT活用で教職員の働き方改革というけれど、忙しすぎて覚える時間がない」という笑えない実態が学校現場にあります。落ち込んでいても仕方ないので、あえて笑い話にしてみたのが「ICTあるある」です。
今回お届けするのは……
情報機器の中でスマホは生活に欠かせないものとなっています。ガラケーを使ってきた高齢者も、FOMA終了に伴いスマホに移行する必要があります。生涯学習につながる情報教育について考えたいものです。
卒寿を迎えた父のスマホデビューは不安しかありません。本人がその気になってきたので、自分の機種変更のついでに支援してみました。

ドコモのイチ押しは「らくらくスマートフォン」です。ハダノの周りの高齢者にも普及しています。しかし、
にあるように、ドコモの在庫処理につきあうわけにはいきません。かといって、iPhoneは操作性・価格がダメです。高齢者には向きません。
その点、Androidは製品バリエーションが豊富です。🔗Galaxy A25 なら、「かんたんモード」があるし、約2万円(特別優待価格で0円)だし……とピッタリです。
ハダノのdアカウントで予約してからドコモショップに行きました。希望事項など詳しく伝えておいたので、手続きはスムーズで40分で終わりました。ケース・フィルムなどのアクセサリーはあらかじめネットで注文しておきました。
🔗フィルムとケース を装着後、ホーム画面を「かんたんモード」に切り替え、整理して使いやすくしました。

左端の 🔗Galaxy S25 Ultra と比べると、アイコンが大きくなっています。また、文字も大きく、入力用のキーボードも黄色と黒のコントラストの強いものになっています。これならば、高齢者にも使いやすいと思います。
本人に使ってもらうと、
、、、という具合で、すんなりとはいきません。

とりあえず、「一番下の □ を押せば戻れる」と教えました。
せめて「緊急電話」はできるようになってほしいところです。
「AIアシスタントを起動してしまう」のを逆手にとって、「OK google、自宅に電話して」と言えばよいのでは? と気づきました。
確かに「自宅」はうまくいきました。ところが、「こうじ」がうまくいきません。
✅ 対処方法
💡補足 Google アシスタントは「ふりがな」「ニックネーム」「学習した呼び方」のいずれかで一致すれば発信できます。特に日本語の名前は漢字と読みがずれることが多いので、ふりがな設定が一番確実です。
試しやすいのは 連絡先にふりがな「こうじ」を追加する方法です。これでほぼ解決するはずです。
👉 よければ、まず「ふりがな追加」を試してみませんか。
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このあと、GPT-5.1 が迷走しまくります。
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試行錯誤の結果、『浩司(こうじ)』と併記で連絡先を登録し直して、何とか成功しました。
どうしても「工事」と音声認識する場合は、別に工事というエントリを作るしかなさそうです。アシスタントは電話番号を尋ねてくるくせに、こちらが答えると、大規模言語モデルの限界うんぬんといって、処理が止まります。
保険として、重要な連絡先のショートカットをホームに追加しておきました。
今回はデスクトップPCを使うまでもないと思い、Copilot(GPT-5.1) を使ってさんざんな目にあいました。
🔗Gemini CLI で同じ相談をすると、最初は似たようなことを提案してきました。
と、返すと、、、
その状況でしたら、「定型アクション(ルーティン)」という機能を使うのが最も確実で、一番のおすすめです。
これは、「特定の言葉(例:こうじに電話して)を言ったら、強制的に特定の動作(例:「浩司」に電話をかける)をさせる」という自分だけの命令を作れる機能です。これを使えば、アシスタントが名前を誤認識する問題を根本的に解決できます。
解決策:定型アクションを設定する
設定手順
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この方法は、連絡先の名前を漢字のまま維持でき、かつ音声での指示を確実に実行させられるため、現在の状況に最適な解決策かと思われます。ぜひお試しください。
と、奥の手を教えてくれ、迷走することなく終わりました。さすが、AIエージェントです。いつか試してみたいと思います。
比較のため、柿の木をできるだけ同じ条件(×2)で撮影しました。左上の柿4個分の切り取り画像は、(×1)を拡大したものと、(×5)を縮小したものです。A25 は、5倍がないので省略しています。



、、、ナチュラルに撮れているか画質を比べると、
S25U > S21U > A25
と、予想通りの結果となりました。
しかし、A25 は値段の割には大健闘と言えるでしょう。高齢者には、こちらの方が好まれるかもしれません。
スーパーエイジャーである父も聴力の衰えには勝てず、2021年から補聴器が必要になりました。近所の耳鼻科から紹介された業者のものは約60万円ということで、なかなか踏み切れません。

そんなとき、6分の1の価格で買える新製品がシャープから出ていることを知り、試用してみました。
🔗SHARP メディカルリスニングプラグ(軽度・中等度難聴者向け) は、ワイヤレスイヤホンをベースにした製品です。プロ(「認定補聴器技能者」や「言語聴覚士」の資格保有スタッフ)がリモートで個人の聞こえに合わせてサポートしてくれるのが特長となっています。プロの出張料や技術料が節約でき、自宅で聞こえの調整ができるという理にかなった製品です。
ただし、専用アプリでコントロールする関係上、スマホかタブレットが必要です。「本人の端末でなくてよい」ということなので、iPad Air を使うことにしました。通常の補聴器と違い、
、、、とメリットが多く、試用した結果もまずまずだったので、正式に購入しました。
「ワイヤレスイヤホンになじみのない高齢者でも、使っているうちに慣れるだろう」と思ったのですが、4年たっても若干問題があります。
結局、たびたび iPad で音量や充電を確認してあげなければならず、一人で外出したときには使いづらい状態でした。

今回のスマホデビューによって、本人のスマホから補聴器のコントロールができるようになって、外出時の不安が減りました。「シャープの補聴器はスマホでコントロールできるけど、高齢者はスマホを持ってない」というジレンマが解消です。
ボケ防止も兼ねて、スマホの練習に励んでもらいたいものです。
高齢者の中にはスマホの必要性を感じられない方も多いでしょう。
支援する側のストレスを減らすには、自分のスマホの延長でできるようにするのがいちばんです。

Galaxy A25 を選んでよかったと思います。Apple製品と違い、PCとUSBケーブルでつなぐだけで、ファイル・フォルダを自由にいじれます。
にあるように、スマホ新法によってAppleの閉鎖性が緩和され、AirDropがAndroidでも使えるようになると期待されます。高齢者だけでなく、コスパ重視の若年層にもGalaxyなどのAndroidスマホはおすすめです。
「まわりのみんなが使っているから」と流されずに、世界・未来に目を向けて正しい選択をしたいものです。