ハダノ元教頭が GIGAスクール と DX人材育成 について考えるブログ

AIツールでスイスイ仕事術【最強メモアプリ Google Keep】
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AIツールでスイスイ仕事術【最強メモアプリ Google Keep】

🕓 12/15/2022 ↻ 12/20/2022

 DX(データとデジタルによる変革)のうち特に重要なのは、AIによる意思決定・アクションです。ゆくゆくはAIによる業務自動化で人手不足が解消され、人はより本質的な仕事に集中できるでしょう。これこそが、真の働き方改革です。

 「でも、AIなんて難しくて私には無理」とあきらめてはいませんか。どんな技術も「作る」のに比べて、「使う」だけならはるかに簡単です。高度なAI技術を手軽に使えるようにしたAIツールがたくさん出てきました。知らないうちに、手に届くところに来ているのです。

 そんなAIツールを「ふだん使い」して、スイスイ仕事しましょう。


 今回お届けするのは……

カミのものはカミに、テキストのものはテキストに…… Keepメモにおまかせ


ヒトは忘れる動物、忘れないようにメモしたのに……

 たくさんの情報に囲まれている私たちは、大事な情報を忘れないようにメモします。ところが、そのメモのありかを忘れてしまいます。ヒトは忘れる動物なのです。

 こうなる原因は、「メモの場所・形式がバラバラ」「メモの量が多い」の二つです。


メモをクラウドに保存すれば一元化できる

 紙のメモにしてもテキスト入力したメモにしても、別々の場所にあると、管理がたいへんです。なくしやすくなります。

 メモをクラウドに保存すれば、「PCだっけ」「タブレットだっけ」「スマホだっけ」と探し回る必要はありません。

学年主任
でも、紙のメモはどうするんですか。校務用・授業用・個人用など別々のノートにメモしていますよ。
ハダノ
カメラかスキャナで画像化すればいいんですよ。
クラウドでの画像の管理といえばGoogleフォトですが、他のメモと一緒に管理するには、Google Keep がおすすめです。
Google Keep アプリ

Google Keep でメモを一元化

 Google Keep を使えば、どの端末からでもメモを編集・保存・閲覧できます。一見してわかりにくい写真にテキスト入力で説明を加えることもできます。

ハダノ
例えば、授業に役立つWebページを見つけたときどうしてますか。
せっかく「お気に入り」に入れても、別の端末からだと開けなくて困ったことありませんか。
学年主任
生徒たちに見せたいときなど絶望的ですね。でも、Google Keep を使えば、できるんですか。
……そうか、Webページのスクリーンショットを撮って画像化すればいいんですよね。

 🔗ICTあるある―1 の 『画像を手に入れる方法』 には、スクリーンショットのことが書かれています。印刷して撮影していたころよりは進歩したと言えますが……。

 なんでもかんでもスクショする風潮は、困ったものです。

ハダノ
そうすれば確かに、ページを画像として見せることはできます。でも、その画像をクリックしてもページを開くことはできませんよ。
Webページのアドレス(URL)はテキストなので、テキストのまま保存すべきなのです。

 ページが表示された状態で、共有アイコンを押してKeepを選び投稿すると……

Google KeepでURL保存
学年主任
あっ、こうなるんですね。タイトルやリンクアイコンが自動ではいって、使いやすいです。
「お気に入り」だと何のページか忘れたりしますが、これは説明を加えられて便利ですね。
もし、このメモを他の人に見せたいときは?
ハダノ
「👤 共同編集者-共有するユーザーまたはメールアドレス」を指定すればOKです。
生徒たちでメモを共有すれば、授業が協働学習に変身します。

学年主任
メモが一元化できるのはわかりました。
でも、メモの数が増えてくると、欲しいメモが見つからなくて困ったりしませんか。
ハダノ
「ラベル機能」を使いましょう。自分でカテゴリーを設定して、ラベルを追加すればいいんです。
例えば、「音楽」に関するメモだけを表示させると……
Google Keepメモ-音楽ラベル
ハダノ
ラベル以外でも探せますよ。
例えば、「アプリ」で検索すると、「アプリ」に関するメモだけを表示させることができます。
Google Keepメモ-「アプリ」で検索
学年主任
へえー、検索語がメモの本文に含まれているもの以外も表示されるんですね。Webページ内に出てくるものとか……。
あれっ、おかしいですっ!!
ハダノ
どうしました?
「アプリ」という検索語が含まれているものが表示されてるだけですよ。
学年主任
教頭先生、だまされませんよ。1番目と2番目は、画像じゃないですか。
1番目は、先生のブログのスクショ画像だし、2番目はへたくそな手書きじゃないですか。
テキストがないのに検索できるはずありません。何かトリックがあるんでしょ。

GoogleのAI技術は無料で使える

ハダノ
ふっふっふっ、Google Keep の便利さは、AI技術に支えられているのです。
画像をメモに貼ると、自動的にAIがテキストを抽出します。
もし、手動でやりたければ、┇ その他のアクション-画像のテキストを抽出 でOKです。
Google Keepで手書きメモからテキスト抽出
学年主任
4年前のICT校内研修のときには、「スキャン文書をOCRでテキスト化できるけど、誤変換が多いので注意。手書きの場合は使い物にならない」とおっしゃってましたよね。
ひえー、AIの進歩ってすごいですね。
ハダノ
こんなへたくそな手書きメモでも、かなり正確にテキスト化してくれるようになりました。
紙にペンで書かなくても、「🎙️ 新しい音声メモ」や「🖌️ 新しい図形描画のメモ」でも同じようにテキスト化してくれます。
Google Keepで音声入力・図形描画からテキスト化
学年主任
ところで、「カミのものはカミに、~」というのは、某探偵ドラマの決めゼリフですよね。
「神のものは神に、カエサルのものはカエサルに……トリック返し!」で、正義・悪それぞれあるべきところに返すという意味だったような……
ハダノ
紙のもの(画像)とテキストのもの(言語)をあるべきところに返したいのです。
言語が画像に含まれていても、Google Keep のAIで分離できます。
非言語的メモも言語的メモも一元管理でき、すばやく取り出せる Google Keep を使わない手はありません。

さらにこんな機能も

  • Googleドキュメントとの連携機能

 「┇ Googleドキュメントにコピー」ができるので、メモをもとに文書を作成することができます。Googleドキュメントは、ワード形式やPDF形式でダウンロードすることができます。一本のPDFファイルにまとめて、1冊の印刷資料をつくるのは簡単です。

🔗ICTあるある―4「いろんな文書やスキャン画像をまとめられない」

  • タスク管理機能

 「☑ 新しいリスト」か「┇ チェックボックスを表示」で、『やることリスト』が作れます。チェックすれば、取消線が引かれて下段に移動します。

 やることリストをせっかく作っても、やり忘れたらがっかりです。「🔔 リマインダーを追加/編集」で、やり忘れが防げます。

 種々雑多な仕事の多い教職員にとって、タスク管理は鬼門です。Google Keep を手にしたら、秘書がついたも同然です。


アジャイル(俊敏)な仕事のために

 🔗「超速で成果を出す アジャイル仕事術――プロフェッショナル2.0という働き方」 という本では、構想力・俊敏力・適応力・連携力・共創力を鍛え、答えのない時代に素早く成果を出す方法が述べられています。

 アジャイル(俊敏)な仕事のための第一歩として、「仕組み化(抽象化して問題解決)」があげられています。均質的な日本特有の「阿吽の呼吸」「気合と根性」で乗り切る対症療法的なやり方では、本質的な解決にはなりません。具体的事象を抽象化して真因を抽出し、本質的な解決策を講じる「仕組み化」が大切だというのです。

 「大事な情報をメモしても、すぐ取り出せず活用できない」という問題の真因は、「メモの場所・形式がバラバラ」「メモの量が多い」でした。それを根本から解決するのが、Google Keep です。

 「上司から言われたタスクを付せんに書いてパソコン画面のふちに貼っていたけれども、気づいたら紛失していてタスクを忘れてしまった」を解決するための仕組み化の例として、「単一のツールによるタスクの一元管理」があげられています。これも、Google Keep のタスク管理機能で解決できます。


【結論】Google Keep は、スイスイ仕事がはかどる、最強AIメモアプリ

 教員の仕事は、特殊です。校務については、年々種々雑多な仕事が増えていき、とんでもないことになっています。授業については、もともと1回として同じものはありません。題材・生徒・時代によってベストなものが変わるので、ルーティンワークはほとんどありません。カリキュラムは詰め込まれすぎて、破裂寸前です。おまけに、GIGAスクール推進も必要になりました。まともな神経ではやっていられないでしょう。

 そんななか、スイスイ仕事をしていくための「仕組み化」として、「Google Keep でメモ・タスク管理を行う」ことを強くおすすめします。自分の校務や教材研究に役立つだけでなく、ICT活用能力ひいては授業力の向上にもつながります。共有機能を生かせば、職場や学級の協働的課題解決力も向上します。

 「クラウドを活用しているか」というアンケートにも胸をはって答えられます。だって、「あっ、これメモしとこう」と思ったときに Google Keep を使うだけでいいんですから。

 あなたがICT担当者なら、表計算・プレゼン・授業用のアプリの研修より先に、 Google Keep の紹介をしましょう。「そんなアプリ使わんし……」という人でも、メモぐらいはするはずです。「ふだん使い」していれば、クラウドのありがたさが実感でき、自然と他のICT技能もついてきます。

 「1回の研修より毎日のメモ」です。



※ ソフトウェアのアジャイル開発を知ったとき、ハダノは衝撃を受けました。この本は、その手法をビジネスに応用したものです。
教員の働き方や教育の進む方向について、数多くの気づきが得られました。
情報格差をなくし、対等なヨコの関係で共創したいものです。


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教育DXブログの著者: ハダノ
ハダノ顔 Q大理学部生物学科数理生物学研究室にて分子進化学権威の宮田隆氏のもとFORTRANでDNA解析に没頭。F社のSEに内定していたが、科学のおもしろさを教えるため中学校理科教員を選択。
 新任のころから、「答えのない問題を追求させたい」「団結力と文化的な力を集団づくりで」「教育研究をもっと科学的に」「教育の情報化が必要」「チョーク&トークの注入式授業からアクティブラーニングへ」「教科横断的なSTEAM教育で生涯学習・SDGsへ」という思いを持ちつつ、4市10校にて勤務。
 9年間の教頭時代、さまざまな不条理・矛盾に悩み、ICTによる働き方改革を推進。2021年3月定年退職。「特定の学校だけでなく、広く人材育成を」「日本陥没をDXで食い止めたい」「元教員の自分にできることを」と、教育DX研究の道へ。
 おおいたAIテクノロジーセンター会員。デジタル人材育成学会・日本STEM教育学会・日本情報教育学会・データサイエンティスト協会・日本RPA協会の会員。JDLA G検定 2022 #1 合格者。
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