ハダノ元教頭が GIGAスクール と DX人材育成 について考えるブログ
「DXの重要性はわかるけど、とっても難しそう」「素人が独学でDXの資格を取れるの」「文系人間にDX推進は無理でしょ」としり込みしている方も多いと思います。
この記事で紹介するのは……
と述べました。
日本の未来のためにもDX推進に力を入れたいところですが、一筋縄ではいきません。
、、、とさまざまな壁がたちふさがります。
GIGAスクール構想のもと、学校現場では四苦八苦しながら取り組んでいます。今のままでは、DX人材を世に送り出すことはおろか、キャリア教育さえまともにできない学校になってしまいます。
何か困ったことがあっても「だれに相談したらいいか」「だれに任せたらいいか」がはっきりしていると安心です。医療関係や法律関係などの資格は明確で、有資格者は地位・待遇が保障されています。
しかし、日本の一般の組織で出世するのは明確な資格を持たない者です。KKD(経験・勘・度胸)でうまく世渡りをすることが求められます。
入試偏差値でふるいにかけ、「学生時代に(勉強以外で)力を入れたことは?」とガクチカばかり質問する就職面接が続く限り、まじめに学ぼうとする学生は浮かばれません。旅行や習い事など家庭の経済力が決め手になることもあります。
多くのスキルがこのようなサイクルで強化されていくと思われます。問題は、「3.認められる」の段階です。KKDがまかり通る限り、スキルのせいで成果が出たと認められず、手柄を横取りされてしまいます。
DXの場合もスキル育成サイクルが回っていません。指導者不足はさらに深刻で、「5.スキル育成が盛んになる」のは遠い話です。
というニュースを見て、心が躍りました。
スキルの価値が認められる前段階として、せめて「DXスキルの可視化」ができないものか、、、と考えていましたが、ようやく糸口が見つかりました。
ハダノは2年前に「G検定」に合格しました。 → 🔗60過ぎの素人が4カ月でAIの資格を取るためにしたこと
この「G検定」合格者 も今回の対象になっています。さっそく2/9 に「DX推進パスポート」発行依頼をしました。G検定に向けて費やした学習時間・費用など簡単なアンケートに答えてフォームを送信するだけでした。
「申請された月の翌月末までに発行する予定」とのことでしたが、3/9 に「仮登録のお知らせ」が届きました。
翌朝、「デジタルリテラシー協議会からのオープンバッジ発行が完了しました」のメールが届きました。🔗オープンバッジ公開ページ へアクセスすると、
「DX推進パスポート1」 と並んで 「G検定」 のバッジも表示されます。
【説明】 DX推進を目指す全ての人は、デジタルを「使う」と「作る」を行ったり来たりするための知識が更に必要となります。そのためには、デジタル・ITの基礎的知識に加えて、データサイエンスとAIの知識もより深く求められてきます。 DX推進パスポートは、DX推進に取り組むチームの一員として作業を担う人を対象に、DXを推進するプロフェッショナル人材となるために必要な基本的スキルを有することを証明するデジタルバッジで、 デジタルリテラシー協議会が推奨する「ITパスポート試験」、「データサイエンティスト検定 リテラシーレベル」、「G検定」の3つの試験の合格数に応じて発行しています。
これまでは「G検定合格しました」と言っても、「ITオタク(変人)の道楽」ぐらいにしか思われなかったかもしれません。それが官民連携の会議体「デジタルリテラシー協議会」によってお墨付きを与えられました。
DX推進パスポートは、DX推進プロフェッショナル人材へのパスポートなのです。
このパスポート取得により、
などができると期待されています。 → 🔗DX推進パスポート取得がなぜ必要か?
スキルの可視化により育成サイクルも回り始めるでしょう。要するに、困ったときに「どこに相談したらいいか」「どこに任せたらいいか」がはっきりするということです。これからは、DX推進パスポート取得者の多い組織に頼めば安心です。
就職面接で、ガクチカよりもDX推進パスポートが重視されれば、学生は就きたい業種の課題分析や必要なスキルの学習にいそしむようになるでしょう。
大学入試で「情報Ⅰ」が重視されるほど就職に有利になってくれば、高校の情報教育が盛んになり、義務教育にも波及するはずです。教員養成段階からDXスキルが重視されるようになり、国全体のDXスキル育成サイクル完成に近づくでしょう。
もう、ITオタク とは呼ばせない!