ハダノ元教頭が GIGAスクール と DX人材育成 について考えるブログ
「ICT活用で教職員の働き方改革というけれど、忙しすぎて覚える時間がない」という笑えない実態が学校現場にあります。落ち込んでいても仕方ないので、あえて笑い話にしてみたのが「ICTあるある」です。
今回お届けするのは……
学校用のデジカメはデータの管理がたいへんです。油断しているとすぐSDカードが満杯になります。PCに制限がかかっていて、SDカードの読み取りしかできない場合、カメラ本体で一括削除するしかありません。削除の前にPCにデータをコピーする必要があります。「みんなで使うデータは、必ず共有フォルダにも入れましょう」と呼びかけますが、徹底しません。
前の学校の職員から、SOSの電話がありました。
こんなことは、何度もありました。そのたびにハダノは、ファイル復活ツールを駆使しましたが、うまくいかないことも多々ありました。今回、ある記事に書かれていた方法を試してみることにしました。→ 🔗Microsoftのファイル復活ツール「winfr」なら、USBメモリやSDカードの削除データを救出できる
コマンドラインツールなのでとっつきにくい感じがしますが、操作は簡単でした。EドライブのSDカードからDドライブにデータを復元するには、次のコマンドを打つだけです。
winfr e: d: /signature
7分ちょっと待つと……
581個のファイルが復旧されました。DドライブのRecovery_~ フォルダを開いてみると、
その中の jpg
フォルダを開くと、
確かに写真が復活しています。ファイル名や日付などは新しいものになっています。2つずつあるのは、片方がサムネイル画像のためでしょう。
別のSDカードにコピーし、「Recoveryフォルダのjpgフォルダを見てください。再現ドラマ映像やモンタージュ写真と同じで、あくまでもそっくりさんなので過大な期待は禁物。1000KB未満のファイルはカタログファイルなので無視してください」と言って本人に渡しました。
「大変ありがとうございました。おどろきです」という連絡があったので、目的の写真は手に入ったようです。今回は、データ削除後まだ1枚も撮影していなかったのがよかったようです。データ復旧には、けっこう手こずります。データ消滅、私の嫌いな言葉です。
「PCに保存するだけでなく、共有フォルダにも入れるようにしてくださいね。『転ばぬ先のバックアップ』ですよ」と念を押しておきました。
学校なら共有フォルダに入れるのが正解です。
個人なら、①Googleドライブなどのクラウドストレージ、②外付けHDDやNAS(LAN接続HDD) のどちらかになるでしょう。①はどこからでもアクセスできて便利なものの容量が少なく、②は自宅でしかアクセスできないものの容量が大きいという特徴があります。
①と②両方のいいとこどりをした製品があります。それがパーソナルクラウドです。ハダノは、2016年7月からずっと WD Cloud 4.0TB を使っています。ファームウェアやソフトウェアがバージョンアップされ続け、今でも便利に使えています。転勤が多く行事の多い教員という立場では、大量のデータを保管したくなります。WD Cloud アプリが用意されているので、外出中にスマホからアクセスすることもできます。ハダノは、音楽ファイルを大量にぶち込んでおいて、スマホで聴きます。ストリーミングサービスは必要性を感じません。
アクセス権などの設定をすれば、出先から WD Cloud 中の文書にアクセスできるので、テレワークに役立ちます。