ハダノ元教頭が GIGAスクール と DX人材育成 について考えるブログ
「ポスターを作りたいけど、時間がない!」「授業でポスターを作らせたいけど、時間数が足りない!」「オリジナリティのあるポスターにしたいけど、画像処理ができない!」
と、お悩みではありませんか。実は、ふだん使っているパワーポイントで簡単に画像処理できるのです。
無料ツールによる抽象的で美しい背景デザインを取り入れたポスターをサクッと作ってみました。
誕生会は9月なので、アジサイの実物画像を入れると季節感が損なわれます。
いつものように、Stable Diffusion で画像生成を試みます。
Abstract painting reminiscent of colorful hydrangeas
抽象画(abstract painting)と指定しているのに、全く反映されずアジサイの実物が描かれます。
A geometric design reminiscent of colorful hydrangeas
幾何学的デザイン(geometric design)と指定したら、アジサイが幾何学的に配置されただけでした。
画像生成AIが学習した素材に思いを巡らすと、「デスクトップ画面の壁紙」ならたくさんありそうだと気づきました。
Red, purple and blue pastel geometric wallpaper design
色の指定だけだと、「PCオタクなら好きでしょ」という壁紙ばかり出てきて、アジサイっぽさが感じられません。
「三角形が組み合わさった多面体のポリゴンデザインなら、小さな花が集合した感じが出せるかも……」と思いつきました。
Red, purple, and blue pastel polygon wallpaper design reminiscent of hydrangeas
かなりイメージに近づきましたが、「部屋の壁紙」や「アジサイの実物」が出てきてしまいます。
AIで抽象画を作るのは骨が折れるとわかりました。これなら、普通にデザインツールでポリゴンを作る方が早そうです。
、、、と、最近話題のツールを使ってみることにしました。SVG大好き人間のハダノはわくわくします。
Polygons を選び、アジサイの色(葉緑素とアントシアニン色素の濃淡8色)を Colors で設定し、Tile size を小さめにします。↻Regenerate Image でガチャを回し、気に入ったものができたら、SVGかPNGでダウンロードします。
イメージ通りの抽象的で美しい背景デザインが簡単にできました。
ここからは、🔗PaintShopPro でフォトレタッチします。
立体化しなくても数字は見えますが、高齢者にわかりやすくしました。
パワーポイントで仕上げます。
画像生成AIは便利ですが万能ではありません。創作の方向性が明確な場合は、それに向いたツールの方がよい場合もあります。
Mossaik.app は、抽象的で美しいSVGの背景デザインを簡単に作成できる無料ツールです。細かく設定できるうえに、ガチャも回せます。
あとは、フォトレタッチソフトやパワポなど既存のソフトで画像処理を加えれば、イメージ通りのポスターを短時間で作成できます。
業者から勧められるままに教育アプリを導入するより、ふだん使っているオフィス・画像処理ソフトでできることを見直すべきではないでしょうか。教員の働き方改革にもつながるはずです。